venenatum’s blog

読書、映画、ゲームなどについて書きます

【読書感想・要約】半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資のレビュー

結論:高配当で優良な日本株の銘柄を選択できる力が身につく本(中級者向け)

 


こちら、以前紹介した「高配当株投資」の続編になっています。

 

venenatum.hatenablog.com

 

前作は「初心者にもわかりやすくすること」を心がけていたため、内容を厳選していたそうです。

そんな「前作であえて書かなかった」発展的な内容を紹介しているのがこの本になります。

ですので、「高配当株投資を初めて数年たった中級者」におすすめだと思います。

高配当株投資を始めたい方で前作を読んでいない方は、新しいからといってこちらを買うのではなく、前作から読んだほうがいいと思います

 

 

概要、感想

僕は個別株投資経験3日とかの完全初心者ですので、確かに前作より難しく感じる話が多く、理解は大変でしたね。

でしたが、銘柄を選ぶ際にどこに気をつければよいのかがなんとなくわかり、とても勉強になりました。

詳細は後ほど説明しますが、財務3表とかは(僕は研究職のはずですが)業務でも使うことがあるので、思いがけず勉強になりました。笑

 

また、紹介されている銘柄数も前作の17より大幅に増えていました。

そして巻末に筆者のポートフォリオが公開されていましたが、100銘柄を超えていました!

はじめのうちはあまり銘柄数を増やしすぎると必要な資金も増えてしまいます、、、。

そういったことからも、中級者におすすめだと感じました!

 

内容紹介、要約

1章:セクター代表企業の「暴落買い」指標を4段階で評価してみた

日本株は昔から33の業種に分類されきたそうですね。

その33業種全てのトップ企業数社に関して、

筆者はどう思うのか、どうなったら「買い」なのか、

といった事が書かれていました。

 

そもそも僕はこんなふうに分類されていることを知りませんでした。笑

そして高配当株投資での考え方も知ることができたので、この章はすごく役に立ちましたね。

何度も読み返して考え方を取り入れていきたいです!

 

2章:企業と市場に対する「俯瞰力」がアップする10の指標

筆者がどういった数字をみて、投資の判断をしているのかについて解説している章です。

前作では

  • 配当利回り
  • 1株利益:EPS(Earning per share)
  • 株価収益率:PER(Price earning ratio)

の3つが重要と紹介されていましたね。

 

やはりこの3つは重要で、それに加えていくつか参考になる指標が紹介されていました。

自己資本比率、売上営業利益率、自己資本利益率などですね。

難しいですが、はじめのうちはここまで理解しておく必要はありませんし、徐々に勉強していこうという感じですね〜。

 

3章:「決算短信1分間チェック法」からの「財務3表ココだけ分析」はなぜ最強なのか?

2章をの指標を元に、「企業が公開するIR資料のどこを見ればよいのか?」について解説した章になっています。

実際にNTTの資料を引用して、ここ!というふうに説明してくれますので、とてもわかりやすかったです。

 

あと財務3表について少し解説がありました。

財務3表とは

の3つですね。

仕事でちょいちょい話に出てくるので、勉強になりました。笑

 

4章:「死ぬまで持ちたい銘柄17」をベースに読み解く有価証券報告書の超速チェック法
5章:死ぬまで持ちたい「かも」銘柄29選とその買い方

2章、3章を受けて、実際に筆者が超おすすめする企業について、これらの数字を見てみましょう、

というのがこれらの章です。

17+29で46銘柄の指標を見ていきます。

つまり、実践して慣れていこう、という章ですね!

 

6章:当然儲かったうえで「幸せ」も最大化するポートフォリオの作り方

最後、これまでのポイントをまとめつつ、「投資メンタル」的な解説をしている章ですね。

投資は「目的」が大事で、そこから「戦略」、「戦術」を考えていこうとか、

MECE」「ロジックツリー」などで思考を整理していくと良いとか書かれていました。

 

ここを読んで、「あ、筆者はコンサルとかマーケターなのかな?」と思いました。笑

というのも最近読んだ以下の本に似たような内容が書かれていたからです。

 

venenatum.hatenablog.com

 

venenatum.hatenablog.com

 

投資は再現性が高い!と言われていますが、やはり成功(再現)できる人はコンサルやマーケターなど「地頭が良い」人なのかもしれませんね。

 

7章:配当投資に最適化した「新NISA」の使い倒し方

2024年から始まる新NISAについて、(ちょろっと)解説されています。

積立枠と成長枠に分かれているので、高配当株投資をする人も積立枠分は投資信託すると良いよっていう基本的な話がされていました。

 

付録:保有全銘柄を1株単位で!年間282万円の配当を生み出すポートフォリオ

この付録には筆者が保有する銘柄と保有数、保有する理由が公開されていました。

こんなことまで公開している本、あまり見かけないですよね。笑

「あ、この会社も持ってるんだ」とか、「へー、この会社はこんな優待があるんだ」とか知ることができ、勉強になりました。

 

まとめ

といった内容になっていました。

全体として、高配当株投資をする際に注意するポイントなどを理解することができ、大変参考になりました。

一方で、僕はこの本を読んで「すぐ真似しよう!」とはなりません。というかできません。笑

まだまだ経験が浅いですし、元となるお金も全然ありません。笑

 

そういった意味で、最初に述べた通り「高配当株投資を初めて数年たった中級者」におすすめだと思います。

ですが高配当株投資を始めたい方で前作を読んでいない方は、新しいからといってこちらを買うのではなく、前作から読んだほうがいいと思います。

前作のほうがすぐ真似しやすいですからね!

 

 

 

そのほか、以下の2冊は僕が一生おすすめし続けている本です。笑

FIREについて学べて、投資の基礎を学べますしモチベーションにもなります。

 

venenatum.hatenablog.com

 

venenatum.hatenablog.com

 

興味があったらぜひ読んでみてもらえると嬉しいです!