結論:人生100年時代の生き方を教えてくれる本です。
これからの仕事が心配、、、とか、老後の生活が心配、、、といった、10代〜40代くらいの方におすすめの本だと思います。
・概要
この本発売時に20歳の人たちは、100歳まで生きる可能性が50%以上あるそうです。
100歳まで生きる場合、新卒で入社した会社で65歳まで働き続けて引退というライフスタイルでは老後のお金が不足してしまいます。
「じゃあ80歳まで週休2日で働き続けよう」となった場合でも、大学までの教育で身につけたスキルや知識は数十年後にはほとんど役に立ちません。
休日を返上して勉強することで知識をつけることができますが、家族との時間や健康への問題も出てきてしまいます。
お金などは「有形の資産」という言葉で表されており、
知識や人間関係、健康などは「無形の資産」という言葉で表されていました。
この有形の資産と無形の資産のバランスを取るために、
- 人生がマルチステージ化し、変化が当たり前になる。
- 仕事を中断して、スキル・知識・人との交流・健康といった無形の資産を蓄え、次の仕事へ移る準備をする「移行期間」が生まれる。
- 大学を出た後10年くらいスキルや交友関係などを深めるために行動をする「エクスプローラー」を経験することが当たり前になる。
この人はこんなようなことを言っていました。
つまり20歳くらいで就職して65歳で引退するというモデルが成り立たなくなるということで、
それに対する新しい選択肢を与えてくれる本になっています。
詳細に書くと長くなるので、気になった方はぜひ読んでみてもらえたらと思います。
・個人の感想
この本を読んでまず思ったことは、やっぱり学び続けないといけないなということです。
最近「日本は低学歴」とか、「修士卒なのに学問の基礎的な部分を知らない」いう新聞記事も読みましたし、
他人事ではないなという感じですね。
しかし、しんどくなったら一回仕事を中断してもいいのだということも知って、ちょっと気が楽にもなりました。
あと、留年して「俺から言わせてもらうとお前が生き急いでいるだけ」って言っていた友人の考えがちょっとだけ分かりました。
全世代の必読書っていうのは的確だと思います。みなさんに読んでみてほしいです。
その他面白かった点3つ。
- 結婚というものも当然変わっていくそうです。この本を読んで人生長いし35歳くらいで結婚すればいいやって思いました。あと共働きしようって思います。
- AIが苦手で、人間だけが持っている能力は創造性、共感性、問題解決能力だそうです。研究者に求められる能力と一緒ですね。この3つの能力は汎用性も高いし、磨いていこうと思いました。
- 新しい人的ネットワークを作ると変身できるそうです。なにか変わりたいと思っている人は付き合う人たちを変えてみると良いのかもしれません。