【読書感想・要約】 コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやすのレビュー
結論:「正しい投資」について初心者にわかりやすく解説してくれる本です。
筆者は投資一家に生まれ、中学生のときに100万渡されて投資で増やした利益を小遣いにしなさいと言われ育ってきています。
そして執筆当時はファイナンシャルプランナーとして働いています。
つまり十数年投資を経験してきた、お金のプロと言える人です。
そんな筆者がこれまでの経験も含め、「正しい投資」について、半分漫画形式で解説してくれる本になっています。
これから投資を始めようか悩んでいる人が最初に読むべき本だと思います!
2016年の本なので若干情報が古い部分もありますが、根本の大事な部分は変わっていませんし、漫画形式で読みやすいことからもおすすめです。
内容
なぜ投資が必要なのか
前提として、「銀行の預けるお金」というのは、「減ることはあっても増えることはない」ものです。
「え!減らないでしょ!」と思うかもしれません。
しかし日本はインフレを目指しているため、物価や給料はどんどん上昇していくと思われます。
最近も物価どんどん上がっていますよね。(給料はなんとも言えませんが。)
つまり1円の価値がどんどん下がるので、相対的に減ってしまう、ということですね。
だから投資をしようということですね。
投資って大丈夫なの?
ただ「投資」というと、、、
- 難しいこと
- お金持ちがすること
- 危険なこと
と思う方もいるかも知れません。
しかし「正しい投資」を学べば、ある程度リスクを抑えつつかなり高い再現性でお金を増やしていくことができます。
(ただ世の中に甘い話は絶対にありえないので、詐欺には十分に注意してください)
でも投資で大損したという話も聞いたことあるし、、、という方へ。
大損した人は「投機=ギャンブル」をしているだけです。
何が違うんだ!という感じかもしれませんが。
投資はコツコツ時間をかけてリスクをコントロールしながら財産を築くものです。
それに対して投機はリスクコントロールも何もない、単なる当て物です。
株価が下がりそうな気がする、、、上がりそうな気がする、、、という予想を当てるギャンブルということですね。
株価の予想は1回や2回は当たったとしても、当て続けることは不可能です。
「投資」は、株価の上げ下げを予想するのではなく、長期で行うものです。
大企業などの価値は、数ヶ月で変化するものではなく、5、10、30年と長い年月をかけて育まれるものですからね!
投資に必要なお金と節約について
じゃあ投資をするに当たりまず何が必要かと言いますと、「少額でも継続して積み立てられるお金」です。
後で出てきますが、基本的に「定時定額」で投資していくことになります。
つまり毎月◯万円!ということですね。
その投資資金は、節約で生み出すのが基本みたいです。
余裕がある方はもちろんそのお金を使えばよいのですが、皆が皆そういうわけには行きませんよね。
その節約の方法についても以下のように紹介されていました。
- 家計簿をつけ、出費をニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しい物)に分類する
- そしてウォンツから減らしていく
シンプルですが、自分が何にどれだけお金を使っているか把握することで、節約の意識が生まれるということですね。
そうやって節約していって、まずは少額で、これくらいなら大丈夫という安心感を持てる金額から投資を始めると良いそうです。
例えば、毎月2万円とかですかね。
そして精神的にも慣れてきたら、徐々に増やしていく、という流れですね。
僕もこの方法で始めて、今は毎月7〜10万円程度を投資しています!
どのように投資をしていくのか
で、お金はできたけど、どうやって買えばいいの?というところです。
まず正しい投資の原則として、「分散」と「定時定額」があります。
分散というのは、債券、株式、不動産など色々な商品に投資して、また国や地域も集中させないということです。
同じような商品、地域のものは値動きも似てきます。
暴落するときはすべて一気に落ちる、ということですね。恐ろしいです。
定時定額というのは、前述の通り毎月◯万円とかであり、安い時に買うのではなく規則的に買うということです。
これは何がいいのかというと、株価が下がったときに強いんですね。
金額が一定だと株価が高いときはあまり多く買えず、安くなったときにたくさん買えます。
つまり一時的に株価が暴落しても、安く買い足せるので元の水準に戻るまでの期間が短くなるんです。
この辺は、始めてみないと理解は難しいかもしれません!
何に投資をすればよいのか
そして結局何を買えばいいの?という話です。
まあ、「投資信託」です。
いわゆる積立NISAで買えるやつで、お金をプロに預けて、運用を任せるというやつですね。
どの投資信託がいいかと言いますと、「インデックスファンド」と呼ばれるやつです。
インデックスファンドとは、日経平均などの指数に連動した商品です。
日経平均なんとかという商品なら日本の主要企業の株を少しずつ保有できているようなものであり、
オールカントリーとかなら、全世界の主要な株を少しずつ保有できているようなイメージですね。
三菱UFJの「eMAXIS Slim」シリーズなどが有名ですかね!
1つの商品の中で勝手に分散させてくれていますし、長い目で見ると年5〜6%のリターンは期待できます。
もちろん各年度でブレはありますし減ることもありますが、世界の経済は長い目で見ると成長し続けています。
だから5年、10年、30年と保有していくと、結果的に年5〜6%程度のリターンになるんじゃないだろうか!ということです。
投資信託の注意点
ちなみにインデックスファンドは指数に連動して機械的に保有する銘柄を売り買いしているものですが、
アクティブファンドと呼ばれる、人が商品を選んでいる投資信託もあります。
しかしこれはおすすめしません。理由は、
- 基本的にアクティブファンドがインデックスファンドを超える成績を出し続けることは困難
- 人が入るので手数料(信託報酬)が高くなる
ためです。
特に信託報酬は気をつけてください。
1%とか取ってくるやつありますが、単純にリターンが4〜5%に減るということになりますからね。
まとめ、感想
長くなりましたが、こんな感じでこれから投資を始めようとしている方に正しい投資のやり方を丁寧に教えてくれる本になっています。
また、投資をするには少なからず勉強が必要となりますが、この本は半分漫画ですので、そこまで力を入れなくても読むことができます。
そういった意味でもおすすめです。笑
僕もはじめはこの本と、以下の本を読んで投資を勉強していきました。
社会人になる少し前(約2年前ですかね)から初めてコツコツ継続して、今では投資資金が200万円に到達しそうなところです。
とりあえずの目標は30歳に時点で投資資金1000万に到達することです。(割りといけそうです)
ぜひ読んでもらえたら嬉しいです!