venenatum’s blog

読書、映画、ゲームなどについて書きます

【読書感想】読書革命のレビュー:考えながら読書する


著者の金川さんは1冊の本を30分で読んで、

毎日2冊の本の紹介動画をユーチューブに公開しているそうです。

それらの本は当然ちゃんと紹介できていて、内容も覚えているそうです。

 

普通なら考えられませんよね。笑

でもこの人の「1冊の本を違う方法で4回読む」という読み方を参考にすればそれが可能だそうです。

 

 

最初に言っておきますと、

「読まずにすませる読書術」とかなり似ています。

この2冊を連続で読むことをかなりおすすめします。

 

venenatum.hatenablog.com

 

この人も、本は何を読むかより何を読まないかのほうが重要だと考えているそうです。

また読書は思考を磨くためにするものだと考えており、

本を読んだあとのアウトプットが本当の読書とも言える、なんてことも言っていました。笑

ここまで共通するのか!という感じですね。

やっぱり、ネットで何でも調べられる時代ですので、

知識よりもそれを元にした思考が重要ということなんですね。

 

また、全体の2割の貢献が全体の成果の8割を占めているというパレートの法則というものがあるそうなのですが、

読書でも同じことが言えるのではないかと考えているそうです。

つまり、1冊の20%を読むことで全体の80%が理解できるということです。

読まずにすませる読書術では、全体の8割は既知の内容なんてことも書かれていましたしね。

ということはやはり、まえがきとあとがきを先に読んで、筆者が言いたいことを理解しつつ、自分に必要なところを読んでいく、というのが基本なのですね。

 

ではこの人はどのように本を読んでいるのかといいますと、

以下の4ステップで読んでいるそうです。

・予測読み カバーや帯から内容を予測する

・断捨離読み ペラペラとめくって気になったところをマーキングする

・記者読み マーキングした部分を熟読し、内容について質問や疑問を持つ

・要約読み 筆者が伝えたいことをまとめながら全体像を掴んでいく(自分が人に伝えたいのはどの項目かということを意識して読む)

どんな本なのか予測して、その中から知りたい情報を選択して、全体も意識しつつその部分を中心に読むということですね。

 

要約読みの部分がなるほどそんな考えもあるんだな〜と思いました。

これは正しい意味での要約(本の要点をわかりやすく説明する)ではなく、

自分が大切だと思って人に伝えたい点をまとめるという意味です。

そうやって考えながらまとめるということが重要なんですね。

 

そしてここからがこの本のすごかったところになります。笑

なにかといいますと、

考えながら読書するという「行為」自体を通して、物事を判断する基準である「思考の軸」を身につけよう

そしてそれをビジネスに活かそう。

ということです。

どういうことかといいますと、

予測読みは、少ない情報から多面的に物事を捉え、仮設を立てて問題を解決すること。

断捨離読みは、優先順位と取捨選択をすること。

記者読みは、質問や疑問を投げかけ具体的な施策に対して「検証」し、思い違いや見落としを防ぐこと。

要約読みは、大局的な目的と合致しているか、全体を見てまとめること。(全体を見て大切なことを判断すること)

に活かせるということだそうです。

このように、考えながら本を読むことで、変化の多いこれからの時代を生き抜くことができる、ということなんですね。

読書は知識を得るものだと思っていて、こんなこと考えたこともなかったので衝撃でした。