【読書感想】もっとすごい心理学のレビュー
以前に紹介した、すごい心理学の続編です。
前回も書きましたが、筆者の内藤さんは、心理学の専門書は難しすぎるし、簡単な本は怪しいものが多いと感じたらしく、
これらのバランスを取って、心理学に興味を持ってもらえるような本を作りたいと考えたそうです。
そこでこの本は、内藤さんが面白いと思った研究が短く簡単にまとめられたものとなっています。
今回は個人的に面白かった内容を5つ紹介したいと思います。
・物理的に距離を取ると難しい問題に対して心理的な余裕が生まれる。
パソコンの画面に顔を近づけて考えていると、どんどん心理的には余裕がなくなるそうです。笑
パソコンの画面から顔を離す、なんなら席を離れる。
といったことも効果があるみたいです。
前回、身体的な辛さは精神的な辛さにもつながっているので重い荷物を持つと気分が重くなるということを紹介しましたが、
心と体のつながりって大きいんだなぁと思いました。
・服装と化粧にお金をかけている人ほど収入が高い
自分に自身を感じて、堂々とした態度ができるため、収入も上がるみたいです。
過去に紹介したかもしれませんが、
ブランドの服を着ている人のほうが説得力が高かったり、話を聞いてもらえたりするという研究もどこかで読んだことがありました。
服とか身だしなみにもう少しお金をかけても良いのかもなぁと思いました。
・自分に都合のいい思考をとりがち
例えば、「自分は1ヶ月で卒論を終わらせることができるか」という質問と、「他人は1ヶ月で卒論を終わらせることができるか」という質問では、
前者のほうが「はい」と答える人の割合が多いそうです。
要するに自分の力を過信して、他人の力を低く見積もるようです。
なのでなにか計画をたてるときは、自分ができるかではなく他人でもできそうなくらいに設定するほうが良いよって書いてありました。
・みんながやっていることに対して罪悪感を覚えない
すごいゴミが散らかっている場所ではポイ捨てしてもあんまり罪悪感がないらしいです。
無秩序の拡散という言葉でも表されていました。
これは納得せざるを得ないなぁと思いました。
気をつけるとともに、共有スペースとかはきれいにしないといけないと感じました。
・情報収集をしすぎると、他の選択肢のほうが良かったのではないかと思いがちになる
情報の集め過ぎは良くないんですね。
情報過多な現代ではこれは大事ですね。
自分に与えられたもので納得するほうが満足感は高くなる、とも書かれていました。
ないものねだりをするのではなく、あるものでなんとかするという考え方が必要ですね!
今回も面白い研究が多く、ためになりました。
第3弾もすでに読んでいるのでそのうち紹介します。