【読書感想】精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方のレビュー【樺沢紫苑】
日本は世界で最も労働時間が長い国だそうで、
1日あたり375分であり平均より116分も長いのだとか。
残業が増え、睡眠時間が減り、生産性が低下する。
日本企業の多くはこの負のスパイラルに陥っています。
実際僕もこの前残業して資料作成をしていましたが、
この作業元気なときなら半分くらいの時間で終わりそうだよなぁと思ってしまいました。
ちなみに有給取得率も約50%で、世界主要19カ国中最下位なんだとか。
「成功の先に幸福があるのではなく、幸福の先に成功がある」といった内容は、
「幸福優位7つの法則」という本などを始めとしたポジティブ心理学の常識になっています。
つまり、休みや遊びが仕事のパフォーマンスを上げるためにも絶対に必要なことであり、
毎日を楽しめる人が成功する
ということですね。
この本は、遊びが必要な理由やどうすれば遊びの効果を最大限発揮できるか?などについて書かれています。
その中で個人的に印象に残った①遊びで創造性・チャレンジ精神を鍛える、②良い遊びについて、の2点を紹介します。
①遊びで創造性・チャレンジ精神を鍛える
AIの発達によって、少なくとも今後10~20年くらいは創造性のある人が成功するとこの人は考えているようです。
また、挑戦が大切になるため、好奇心も重要なキーワードと考えているそうです。
そういった中で、遊びを通してそれらを身に着けよう!といったことが書かれていました。
普段から、遊びの中で色々と工夫をして「創造性」を鍛えたり、
今までやったことがない遊びにチャレンジして「挑戦すること自体に慣れる」ようにしようということですね。
そうすることで、会社から急に「明日から君がリーダーだ」とか「海外に出張してきて」とか言われたときにも、
「そんなのできないよぉ」ではなく「なんか面白そうだ!」と思うことができる。
というイメージだと思います。
この「仕事」と「遊び」を別のものと考えるのではなく、共通する部分もあると捉える考え方が新鮮で印象に残りました。
「読書革命」に書かれていた読書という行為自体を通して思考の軸を身に着けビジネスに応用しようという考え方とも近いなと感じました。
②良い遊びについて
いきなり「遊べ!」と言われても何すればいいかわからないですよね。笑
スマホを観たりユーチューブを見たりしてしまいそうですが、
それはあまり良い遊びとは言えないそうです。
目的もなくダラダラと見続けてしまいますし、受け身で眺めているだけですし、見終わったあとに達成感よりも罪悪感を覚えてしまいますからね。
ではどんな遊びが良いかというと、この本には6つ紹介されていて、
1.アウトプット
2.リラックス
3.誰かと一緒に
4.時間術(仕事を早く終わらせて遊ぶ)
5.チャレンジ
6.運動
ができるような遊びが良いということでした!
友人と一緒に散歩したり、いつもは飲まない新しいお酒に挑戦して感想を発信したり、といったことですかね!
何して遊ぼうか迷ったときに参考になるなぁと思いました!
感想
こういった「いっぱい遊べ!」と言って遊び方を説明してくれるビジネス書って確かに珍しいしあんまり読んだことがないなぁと思いましたね。
興味を持ってくださった方はぜひ読んでみてほしいですし、
「精神科医が見つけた3つの幸福」とか、「幸福優位7つの法則」とかもポジティブ心理学の本としておすすめです!
ただ、どうやって遊ぶ時間を確保するか?みたいな内容は書かれていないので、
そういった部分は「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」とか別の本を参考にする必要があると思います。