【読書感想】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器であるのレビュー【中島聡】
マイクロソフトで右クリックとか、ドラッグアンドドロップとかを生み出したプログラマーである、中嶋聡さんが書いた本です。
時間術の本になっていますが、半分くらい自伝でもあり、かなり面白いです。
その中でも面白かったエピソードを3つ紹介しようと思います。
1. 時間術について
時間術についてこの人は、「2:8の法則」を提唱していました。
最初の2割の期間で仕事の8割を終わらせ、残りの8割の期間で流しながら2割を完成させる。
っていうのがこの人の理想の時間術らしいです。
正直、真似することはできないなって感じましたが、「ラストスパート型」ではなく、「スタートダッシュ型」のほうが良いということは理解できました。
2. 余裕について
この内容が一番ためになりました。
一言でいうと「スラック(余裕)を持たせる」ことで仕事が早く終わるという話です。
ある病院では、手術室が不足しており、手術できる数に限りがあったそうです。
しかし手術室を常に1つ開けておくようにしたら、結果的に手術できる数が増えたそうです。
どういうことかというと、
ギチギチのスケジュールではなく、少し余裕をもたせることで、医師も余裕が出て健康状態が良くなり生産性が上がった。
そのうえ緊急の手術に対応できる手術室があることで、スケジュール変更がなくなった。(今までは緊急手術により、予定されていた手術が行えず、待機している医師がいたがそれもなくなった)
ということみたいです。
この話を聞いてから、すべての予定に余裕をもたせるようにしています。
学生のときは、提出課題などが3日前くらいに完成するように計画していましたね。
(そうすると計画が押してちょうど前日くらいに完成するんですが。笑)
3. 本質について
この本にはビル・ゲイツのエピソードがいくつか出てくるのですが、この話が一番好きです。
ある人がビル・ゲイツにパーティー用の花を注文する仕事を頼まれました。
その人は花屋に花を注文していましたが、当日になって、雪の影響で花の配達が遅れることになってしまいました。
それをビル・ゲイツに伝えると、ブチギレて、
「お前の仕事は花を注文することではなく花を届けることだ」
と言ったそうです。
つまりこの人は当日走り回ってなんとか花を用意しなければいけないわけで、
逆に花さえあればパーティー中は昼寝をしてても良いんです。
ということだそうです。
これを聞いて、仕事とか研究とかの本質を考えるようになりました。
こんな感じで、このほかにもいろいろなビル・ゲイツの話とか書いてあってすごく面白い本でした。
なんかいつも締め切り直前でばたばたしちゃう、、、
いつも余裕がない、、、
といった方におすすめしたいですね〜