【読書感想】What is life? のまとめ
生命とは何かを定義しようとした本みたいです。
結論としては、
進化する、境界を持つ、化学・物理・情報的な機械である
というのがこの人の考える定義みたいです。
特に大事なのは進化だそうです。
よくウイルスは自己複製できないので生物ではないという話がありますが、
この定義に当てはめると生物になりますね。
この人的には、すべての生物は他の生物との相互作用によって生きているのだから、そこは重要じゃなって感じみたいです!
僕はウイルスは生物じゃ無い派だったんですが、
この本を読んで、確かにウイルス自体も進化してるし、他の生物の進化にも役立っているし、と思い
ウイルス生物派になりました。
あと個人的に面白かったのは、生物学の物理学や数学と違う特徴についてです。
物理は現象の「目的」を問うことはないが、生物は子孫を繁栄させるという目的を持って行動しているため、その行動の目的を問うことはおかしくない。ということと、
物理や数学は完璧・最適を目指しているが、生物は進化があるので、満足できる答え(最適ではないが、なんとかやっていけるもの)を目指すものだ。ということがあるそうです。
この考え方が生物学に興味を持った物理学者や数学者を離れさせるみたいなことも書いてありました。
実際に物理系の人と話したときに考え方が根本的に違うなって思ったことがあり、納得できました。
全体の内容としては高校大学の教科書みたいなことが書かれていて、
あとはノーベル賞受賞者のエッセイみたいな感じでした。
そこまで専門知識はいらないと思うので興味があったら読んでみてください!
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