venenatum’s blog

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【読書感想】トコトンやさしい界面活性剤の本のレビュー:今日からモノ知りシリーズ


界面活性剤に関する仕事に携わる機会があったので読んでみました。

 

この「今日からモノ知り」シリーズは、2001年から285冊続いているみたいで、

かなり幅広い分野に対応していると思います。

最近のものだと自動運転とか、電気自動車とか、量子コンピューターとかもありました。

仕事でこの分野を新しく勉強しなきゃいけない、、、

といった方は一度調べてみてはいかかでしょうか。

 

 

内容としては、トコトンやさしいと謳ってはいるものの、しっかり深い部分まで説明してくれてかなり難しいです。笑(界面活性剤の本しか読んでいないので、他のものもそうとは言い切れませんが。)

界面活性剤は、化学と物理が絡んでくる分野だと思うので、生物系出身の自分にはなかなか厳しい内容でした、、、。笑

8割位が知らない内容でしたね。

なので自分には少し早かったかな〜とも思いました。

「専門ではないけど専門の周辺分野」くらいを勉強するのに適しているかもしれません。

 

 

今回は学んだことを備忘録的に紹介しようと思います。

 

・界面活性剤の用途

家庭用品(洗剤とか)、化粧品、食品、医薬品、農薬といった、幅広い用途に用いられているそうです。

ちなみに食品とか医薬品に使用されるものはちゃんと認められているものだけみたいです。

 

・界面活性剤の種類

アニオン、カチオン、ノニオン、両性というように、イオン的な性質による分類があるみたいです。

種類によって効果を発揮する用途も変わってくるみたいですね。

 

・臨界ミセル濃度(cmc)

界面活性剤を水に溶かしていくと、疎水基の割合が増えるにつれて表面張力が小さくなります。

これは界面活性剤が水の表面に集まった構造をつくるためです。

すべての表面が界面活性剤で覆い尽くされてしまうと、行き場のなくなった界面活性剤同士が水中で集まってミセルを形成します。

このミセルができ始める濃度を臨界ミセル濃度(cmc)と呼びます。

このcmcが低いほど優れた界面活性剤と言えるそうです。

またcmc以上では表面張力もほぼ一定になるそうです。

 

 

興味のない方にとっては、何の話や、という感じかもしれません。笑

ただこの「今日からモノ知り」というシリーズが自分の専門の周辺分野を学ぶには非常に役立ちそうということだけ知っていただければと思います!