venenatum’s blog

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【読書感想】ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かのレビュー

全体最適化」というものをテーマにしているそうで、アマゾンには

「これからの日本を支えていく次世代リーダーが今こそ読むべき1冊」

とまで書かれていました。笑

小説でもビジネス書でもあり、読み応えのある本でした。

 

・概要



主人公は工場の所長?です。

業績の悪化により、3ヶ月以内に結果を出さないと工場を閉鎖すると言われてしまいました。

仕事に集中しているうちに、妻との関係も悪くなっていきました。

そんな中で、偶然再開した恩師である物理学の教授にアドバイスを貰い、

試行錯誤をしながら問題を解決していくという話になっています。

 

一番ためになった話は、ボトルネックが生産能力に直結しているということです。

具体的には、製造ラインの中で一番作業が遅い機械(ボトルネック)によって、工場全体の生産能力(生産速度)も決まるということです。

当然といえばそうかもしれません。

ですがこの本の中でも、その当然のことに気づかず、それ以上効率を上げても全体としての生産能力の向上にはつながらない機械(ボトルネックではない機械)の性能を上げて喜んでいるという話がありました。

ボトルネックでない機械の性能を上げても在庫が溜まっていくだけで、製品は完成しません。

なのでこれでは意味がなく、実際にはボトルネックの機械の負担をいかに減らすかを考えなければいけませんでした。

この話から、自分の生活でも同じようなことをしているのかもしれないと思いました。

良い例は思いつかないのですが、

なにか目標に向かって新しい挑戦を初めて喜んでいるけど、目標達成に向けた本当の問題(ボトルネック)はそこじゃないよねみたいな。

でも自分ではそれに気づいていないみたいな。

そういったこともあるのかもしれないなぁと思ったということです。

うまく行かないことがあったらボトルネックを探そうと思います。

 

そしてもう1つ面白かったことが、企業の3つの評価指標に関連した話です。

この本では、純利益、投資利益率、キャッシュフローによって企業の業績?が評価できると書かれていた、と思います。

その中で企業側はこれらの指標に関して、どれか1つを良く見せることは簡単にできるという話がありました。

売上高いけど利益率低いとかありますもんね。

1つの指標だけで判断してはいけないなぁと感じました。

企業だけでなく人とかもそうかもしれないですね。

 

 

こういった感じで、工場に勤めている方がいれば、業務に直接役立てる事ができると思いますし、

それ以外の方も少し抽象的に応用することで業務の生産性を向上できるのではないかと思います。

単純に小説としてもおすすめです。笑

 

 

 

漫画もあるみたいですね!

こういった本の漫画版は読みやすくて好きです。

 

 

 

 

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