【読書感想】木曜日にはココアをを読んで【青山美智子】
心が暖かくなる小説で検索したら出てきた本です。笑
「マーブル・カフェ」という静かな住宅街の隅にあるカフェを中心として起きる、
心が暖かくなるような12のお話をまとめた短編小説になっています。
例えば、
仕事ばかりしてきて家事ができないお母さんが、息子の弁当のために卵焼きを作ろうとする話であったり、
新婚夫婦がシドニー旅行に行って、結婚50年目の老夫婦に会った話だったり、
木曜日のお昼にホットココアを注文する、ココアさんの話だったり。
この本の面白かったところの1つは、
1つ前の話の脇役が主人公になって主人公が脇役になるといった感じで、
いろんな人のいろんな視点や考えが楽しめるところだと思います。
別の視点から見ることで分かることがあるのだなぁって思いました。
例えば、1つ前の話ではちょっと嫌な感じの人だったのに、次の話では「こんな気持ちで、こんな考えがあったのか」となったりします。
好きな「場所」にいるとそれだけで元気がもらえる
といったフレーズが何度か登場しており、
「自分の居場所」というものをテーマにした小説なのかなと感じました。
全体の感想としてはみんなが幸せになっていて自分も幸せな気分になりました。笑
ほっこりしたい人は是非読んでみてください。
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