venenatum’s blog

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【読書感想】読まずにすませる読書術のレビュー:ラクして成果が上がる理系的な読書術

読書をある程度継続していると、読むべき本、読まなければいけない本があふれて困るということが起こると思います。

いま世の中に出ている多くの読書術は、本をもっと早く大量に読むことを目的としています。

しかしこの本はそんな人たちに向けて、いかに読まずにすませるか、という

ラクして成果が上がる」理系的な読書術となっています。

 

 

「読まない」理由をまとめると、

 

そもそも、読みたい本が溢れている人たちは、「本を読むこと」が目的になっていないか?

本は自分の目的のために読むもので、手段の目的化が起きていないか?

そんな読書は時間の無駄になる。

また本は著者の考えをなぞり、他人に物を考えてもらうこと。

それを続けていたら次第に自分でものを考える力を失っていく。

本から得た知識は自分で考え抜いてこそ本物になるため、

自分で考えるための時間や脳の余地を作るためにも「読まない」ことが重要。

本に読まれるのではなく、自分が主体となって本を読もう。

 

といった感じでした。

 

僕は読書歴3年目で、読んだ本は200冊くらいですが、

恥ずかしながらまさにこの状況になりかけていました。笑

なんとなく「読まなきゃ!」と思って読んで、内容のまとめと感想は投稿するものの、その後の自分の生活につながる本は少ない、、、。

そういった状況でした。

読書はいいことと思いがちですが、下手に読みすぎると時間の無駄ですね、、、。

なのでこの本を読んで、反省しましたし、「読まない」を実践していこうと思いましたね。

 

この本が言う「読まない」は大きく以下の2つです。

そもそも不要な本を読まないことと、

必要な本の中の不要な部分を読まないことです。

 

不要な本を読まないこととは、

自分に合わない本は読まなくていいとか

ビジネス書はだいたい同じことが書かれているから話題の本に飛びつかなくてもいい

とかでした。

そもそも本に書いてある内容の8割は自分にとって既知のことで、

その8割をなぞりつつ知らなかった2割を学ぶことが読書の基本と言えるそうです。

本を読んできた人たちはある程度知識が蓄積しているはずだから、

そんなに話題作たくさん読まなくてももう知ってると思うよ!

といった趣旨のことも書かれていました。

 

不要な部分を読まないこととは、

・目次とまえがきとあとがきにまず目を通す

(この本で最も言いたいことと、自分が知りたいことが理解できる)

・中見出しをパラパラ眺めるのも各章のポイントが掴める

という内容でした。

8割既知だから全部読む必要はなく、2割の未知部分を探して読もうということですね。

目次とかいらないと思って飛ばしちゃいますよね、、、。

あとがきも最初に読むのはなにか悪いことしている気分になってなかなかできませんでした。笑

でも今後はこの2つを絶大厳守しようと思います!

 

最後に、そのほか面白かった点を3つ紹介したいと思います。

 

1つ目

筆者の考える速読とは

茶者が述べたい本質を書かれた文章から早く読み取る技術

だそうです。

「1分間に読める文字数を増やす」ではないということですね!

 

2つ目

知識もストックからフローへ

必要になるかも!と知識を溜め込むのではなく、

今あるものを最大限活かしつつ、必要となったら知識を入れるということだと解釈しました。

 

3つ目

同じ著者の連続読みでエッセンスを吸収する。

確かに!この方の以前の本と同じ内容も書かれていました。

著者の生き方、考え方自体を学ぼうということですね。

 

 

こんな感じで、読書3年目、200冊には非常にちょうどよく、ためになる本でした。

自分と同じくらいの読書歴の方にはおすすめだと思います!

 

 

ちなみに、以前「理科系の読書術」という本を紹介しました。

この本は読書が苦手な人に向けられた本ですので、

そもそも本を読めない!という悩みがある方は、結構内容も重複していたのでこちらを読んでいただいたほうがいいかもしれません。

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