大学に公演に来ていた僧侶の話を聞いて魅力を感じ、
卒業後、インドのアシュラムというところで実際に修行を積んだ。
そんな作者が自身の経験とともに、
「僧侶だったらどう考えるか」ということを説明した本になっています。
感想を一言でまとめると、「自分も僧侶になりたいかもしれない」でした。
モンク思考とは、周囲の雑音に惑わされず、物事の根っこを見据えるための思考法だそうです。
まずこの文を読んで、「地頭力を鍛える」の細谷功さんみたいなこと言っているな!となりました。
他にも、なぜを繰り返して本質を知ろうとか、
短所克服ではなく長所伸展に力を入れようとか、
好きで得意で人の役に立つことをしようとか、
今まで読んだいろんな本に書いてあったことが重複してかなり出てきました。
ということなどから、もしかしたら僧侶が自分の理想像なのかもしれないな、
と思える本でした。
この他にも面白いことがたくさん書かれていたので、3つ紹介します。
1つ目
・人間は1日に7万回思考している
・人間の心はわずか3秒しか現在に集中していられない
という説があるそうです。
僧侶は今を精一杯生きることで、真に充実した人生を送っているのだとか。
この本は、「あらゆる人間に共通する悩みの実態と克服法を述べた本」である「道は開ける」とも近い内容なのかなと思いました!
2つ目
他人を非難する場合、大抵の場合相手に自分の短所を指摘されないように注意を逸らすためか、自分で自分の短所を見ないようにするため。
自分をよく見せたい、エゴが出ちゃっているみたいです。
なくすためには謙虚さが必要だそうです。
謙虚に生きるための言葉として、
「人が覚えておくべきことは2つ、忘れるべきことは2つ。人にした悪行と人にされた善行を覚えておき、人にした善行と人にされた悪行を忘れる」
というものが印象に残りました。
3つ目
自分は成功そのものでも失敗そのものでもない
という言葉です。
成功しているからすごい人っていうわけでも、失敗したからダメ人間っていうわけでもないってことですね。
仕事をする上でなかなか大事なことなのかなと思いました。