【読書感想】スマホ脳 のレビュー【アンデシュ・ハンセン】
・概要
人間は社会環境の変化に遺伝子的な進化という意味では適応できていません。
脳はまだ数万年前のサバンナで生きていたときと同じだそうです。
当然10年前くらいに登場したばかりの「スマホ」にも適応できているはずがありません。
サバンナ時代の脳で本能的に反応してしまいます。
ドーパミンというホルモンについて。
これは何かを達成したときに分泌される報酬物質であり、何に集中するかを選択させる「人間の原動力」だそうです。
つまり人を動かすものです。
サバンナ時代では食糧を得るためにこのシステムが重要でした。
また「確実に報酬が得られるもの」だけでなく、「2回に1回報酬が得られるもの」にも反応する人のほうが生存率が高くなります。
そのため後者のほうがドーパミンは多く放出されるように進化してきました。
つまり脳は「かもしれない」が大好きだということです。
重要なメッセージが届いているかもしれない、新しい情報、面白い情報が出ているかもしれない、、、。
スマホは薬物と同じような働きをしてしまいます。
またSNSは頭のいい人が考えて作っているので更に中毒性が高いそうです。
このように10分に1回くらいドーパミンを放出させるスマホを脳が無視できるはずがありません。
その結果、スマホがポケットにあるだけで集中力が落ちたり、寝室にあるだけで睡眠時間が短くなったりするそうです。
そして若い人の精神病が増えているんだとか。
じゃあどうすればいいのか。
方法の一つとしてこの本には運動が挙げられていました。
1週間に2時間、何でも良いから運動をすれば、集中力は上がるみたいです。
この点については、この作者の「最強脳」という本にも詳しく書かれていました。
いつかこちらも紹介したいと思います。
・感想
先輩に「読み終わったからあげる」って言われて読み始めた本で、「怪しいなぁ」とか「自分は大丈夫だ」とか思ってたけど、想像以上に自分に当てはまる点があって反省しました。
特に友達とご飯食べに行ったときにスマホを机の上に置いちゃっていたこと。
自分のものでなくてもスマホが目の前にあるだけで食事が楽しくなくなるそうなので、今後は絶対にやめようと思いました。
これからもスマホは使い続けていくものだし、ちゃんと使い方を見直さなきゃなぁって思える本でした。
企業に入ったらこーゆーことも利用していかないととかも考えながら、、、
自分は大丈夫だと思っている人も読んでみてほしいです。
本当に大丈夫な人でも、今後子供が生まれてスマホをもたせる際に考える必要が出て来ると思うので読んだほうが良い気がしました。